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第14回臨床疫学セミナー「ChatGPTとメンターを活用した医学英語論文の新しい書き方講座:誰でもできる効率的・良質な論文執筆法」(2024/7/26 (金) 10:00-18:10@ハイブリッド開催 & 後日オンデマンド配信) を開催します
概要
日時: | 2024/7/26 (金) 10:00~18:10 (オンデマンド配信: 2024/8/2 (金) ~2024/9/1(日)) |
場所: | Zoomライブ配信 & AP大阪駅前B2階 APホールI |
演者: | 片岡 裕貴 (京都民医連あすかい病院)・辻本 康 (おく内科・在宅クリニック) |
司会: | 奥村 泰之 (一般社団法人臨床疫学研究推進機構) |
参加費: | ・Zoomライブ視聴 & 後日オンデマンド視聴: 7000円 (学生 3000円) ・現地参加 & 後日オンデマンド視聴: 8000円 |
参加登録: | https://icer14.peatix.com (登録〆切: 7/25 (木)) |
企画趣旨
本セミナーでは、英語論文の執筆経験が少ない初心者から熟達したメンターの方々までを対象として、「ChatGPTなどの生成AIを活用した英語論文執筆の効率化と質の向上法」と「英語論文執筆において生成AIが苦手なパートについてメンターを活用しながら乗り越える方法」を学ぶことを目的とします。
研究結果が手元に揃った段階を想定して、論文のセクション(背景、方法、結果、考察)ごとに、よくある失敗例を取り上げながら、注意点やハードルの乗り越え方を解説します。さらに、生成AIを使ってはいけないシチュエーションにおいて、メンターを活用しながら乗り越える実践的なテクニックも紹介します。
セミナー終了後、参加者が生成AIを論文執筆の強力なツールとして活用しメンターと共に質の高い論文を効率的に執筆できるようになること、生成AIを活用する際の倫理的な配慮や研究の信頼性を保つための注意点について説明できるようになることを目指します。
講演内容
1.論文の「意義」から考える図表・結果・方法の効果的な作成法
論文執筆においては、手戻りを防ぐために研究結果が手元に揃った段階から始めることが重要性です。その上で、最も読者に伝えたい内容となる「一文で表現する論文の意義(ボトムラインメッセージ)」を考えます。「ボトムラインメッセージをより効果的に伝えるために」という視点を持つと、論文の図表・方法・結果の提示法は自然と決まります。
【到達目標】
- 論文執筆において、研究結果が手元に揃ってから始めることの利点を理解する
- ボトムラインメッセージとはなにか説明できる
- 生成AIを、効果的なボトムラインメッセージを作成するサポートに使う方法について説明できる
- 図表の作成と結果の提示のお作法を身につける
- 報告のガイドラインに沿った論文の方法と結果の書き方について説明できる
2.「型」に沿った魅力的な背景の書き方
論文の背景の役割は、リサーチクエスチョンを魅力的に伝えることです。そのためには、上手い英語表現を考えるよりも、決まった「型」に沿うことが重要です。この回では、大学までに学ぶ英語と論文を書くために必要な英語が違うことから出てくるハードルがあり、生成AIを活用することで、そのハードルを効率的に乗り越えられる方法についても解説します。
【到達目標】
- 論文の背景の役割と重要性を説明できる
- 大学までに学んだ英語と科学論文執筆に必要な英語の違いを説明できる
- パラグラフと段落の違いについて説明できる
- パラグラフの型である「MOVE」について説明できる
- 生成AIを活用した背景の書き方と注意点を説明できる
3.「統計的に有意 (p < 0.05) と書かずに伝える説得力のある考察の作成法
考察と背景はどちらも先行研究を引用しながら書きますが、意識するポイントが違います。この回では、初学者が陥りやすい間違いを例示しつつ、考察と背景の違いを整理します。考察において書くのが難しいと思われる先行研究との比較のパートは、ロジックがわかると、容易にできるようになります。また、研究結果における統計的有意性に執心せず、「統計的に有意」と書かない考察の作成法についても解説します。
【到達目標】
- 論文の考察で議論すべき事項と背景で議論すべき事項について説明できる
- 考察において先行研究と比較するために必要なロジックについて説明できる
- 有意差の有無にとらわれない、考察の書き方について説明できる
4.査読の心得:査読のルールを知って論文を育てる方法
この回では、科学の考え方の一つである反証主義(科学は仮説を改善しながら進んでいく)への理解を深めながら、査読コメントへの適切な対応法を学びます。査読者は「敵」ではなく、より多くの人が納得できる論文にするよう導いてくれる「パートナー」なのです。査読コメントには一定の型があり、それぞれの型に応じた対応を準備しておくことで、スムーズに論文を改善できます。この回では、具体的な査読コメントの例と、反証主義に基づいた効果的な対応法を、例文を交えながら解説していきます。
【到達目標】
- 査読のルールについて説明できる
- エディターと査読者の違いについて説明できる
- 査読コメントに返答する型について説明できる
5.その他の秘訣:論文執筆に役立つ多様な実践的テクニックとツール
この回では、これまでの回で取り上げられなかった、論文執筆に役立つ多様な実践的なテクニックとツールを学びます。具体的には、論文のアブストラクトとビジュアルアブストラクトの作成法、生成AIの選択法、メンターの活用法、投稿フォーマットの整形法、カバーレターの作成法、投稿前の編集部への質問の作成法などを取り上げます。
6.まとめ
参加方法
- 事前登録用のURLより,参加登録を完了ください。
※お申込み後のキャンセル及び返金は承っておりません。
事前課題
セミナーへの理解を深めるため、受講1週間前にタイムマネジメントに関する事前課題を実施して下さい。
※事前課題を実施していなくてもセミナー受講は可能です。
事前アンケート
- アンケートフォームで,セミナーへの期待・質問を承っております。
※セミナーの際に回答があるとは限りません。
リアルタイム配信視聴用URLのご案内
- 開催日の前日迄に,ご登録e-mailアドレス宛に,視聴用URLをご送付します。
※開催日の前日迄に視聴用URLが届かない場合は,事務局までご一報ください。 - 開始10分前からログインできます。
オンデマンド配信視聴用URLのご案内
- 配信予定日の前日迄に,ご登録e-mailアドレス宛に,視聴用URLをご送付します。
※配信予定日当日迄に視聴用URLが届かない場合は,事務局までご一報ください。
注意事項
- 受講証明書の発行はいたしません。
- 領収書とインボイス対応領収書は,参加登録システムから入手できます。
- Zoomを利用したことがない方は,Zoomのテストミーティングに参加して,視聴環境を確認しておくことを推奨しています。
- 配信される動画は,お申込みいただいた参加者のみの利用となります。