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第15回臨床疫学セミナー「臨床に活かせる臨床予測ルールの作成法:ゼロから学ぶ予測モデルの活用、作成と実装」(2024/12/13 (金) 10:00-18:10@ハイブリッド開催 & 後日オンデマンド配信) を開催します

概要

日時:2024/12/13 (金) 10:00~18:10 (オンデマンド配信: 2024/12/20 (金) ~2025/1/26(日))
場所:Zoomライブ配信 & AP東京八重洲7階 Sルーム
演者: 後藤 匡啓 (TXP Medical 株式会社)
司会:奥村 泰之 (一般社団法人臨床疫学研究推進機構)
参加費:・Zoomライブ視聴 & 後日オンデマンド視聴: 7000円 (学生 3000円)
・現地参加 & 後日オンデマンド視聴: 8000円
参加登録:https://icer15.peatix.com (登録〆切: 12/12 (木))

企画趣旨

臨床現場の日々の業務では、「この患者さんの治療方針に関して専門医にコンサルトすべきだろうか?」「この患者さんにリハビリテーションを行った場合の予後はどうだろうか」「転倒リスクが分かれば、病室の配置を適切に決められるのに」といった判断が求められます。経験豊富な臨床家であれば、このような判断を素早く下せるかもしれませんが、臨床経験が少ない人や、見慣れない症例に対しては、判断を下すのは決して容易ではありません。また、自分の判断を客観的に評価することは、熟練した臨床家であっても難しいものです。

このような臨床現場における「意思決定」をサポートするために、臨床予測ルール(スコアリングシステム)があります。例えば、市中肺炎の重症度分類であるCURB-65スコアなどがありますが、それらのスコアはどのように作られ、また、それらを活用する際に注意すべき点は何でしょうか?

本講義では、臨床予測ルールの基礎から作成プロセス、そして実際の臨床現場での実装方法までを体系的に学びます。これらの知識は、「新しく臨床予測ルールを作成する方」だけでなく、「既存の臨床予測ルールを臨床現場で活用する方」にも役立つ内容です。臨床予測ルールは臨床現場では不可欠ですが、体系的に学ぶ機会は少ないため、事前知識が「ゼロ」の方も、ぜひ体験してください。

講演内容

1.臨床予測ルールとは何か?

臨床予測ルール(CPR)は、臨床現場で診断や治療の意思決定を支援するために用いられるスコアリングシステム(あるいはアルゴリズム)です。このセッションでは、CPRの定義、必要性、そして具体例について学びます。

【到達目標】

  • 臨床予測モデルとは何かを知る
  • 臨床予測モデルの適応領域を知る(公衆衛生と予防、臨床実践、治療の意思決定、研究目的)
  • 臨床予測モデルの具体例を知る(診断モデルと予後予測モデルの実例)
  • 臨床予測モデルとスコアリングシステムが何かを知る(スコアリングシステムは有用なのか)

2.研究計画前の留意事項:因果と予測、適切な研究デザインの選択

CPRを開発する前に、因果関係を探る研究と、予測を目的とした研究の違いを理解し、適切な研究デザインを選定することが重要です。このセッションでは、研究デザインの選択と、予測モデル開発・評価のガイドラインを紹介し、予測モデル構築における鍵となる内的検証・外的検証について学びます。

【到達目標】

  • 因果と予測に関して簡単に説明できる
  • CPRの作り方が概説できる
  • CPRを作るためのガイドラインについて説明できる(TRIPOD)
  • CPRの内的検証・外的検証についてわかる

3.研究の計画と実施:適切な研究テーマの設定から

このセッションでは、最も大事なCPRの研究を計画するところに焦点を当てます。適切なテーマの設定、作成するモデルの方針、アウトカムと予測変数の設定、データ収集の方法、サンプルサイズの設計について概説します。

【到達目標】

  • CPRの研究立案について、どのような場面で用いるか想定ができる
  • どのようなモデルを作るべきかを考えられる(完全新規のモデルか、既存のモデルの改良か)
  • 予測変数とアウトカムの設定ができる
  • CPRを作るために必要なデータ収集とサンプルサイズをどう見積もるかを知る

4.統計解析:変数選択、予測モデルの評価法

CPRの構築のための研究計画を立案し、データが集まったらいよいよ予測モデルを構築する解析のフェーズとなります。このセッションでは、データへの理解、欠測データへの対処法、変数の選択と設定、モデルの作成、モデルの評価法などを概説します。

【到達目標】

  • 収集されたデータがどのようなデータか確認することができる
  • 欠測データへの対処を知る
  • 変数の選択とコード化をどうするかが説明できる
  • モデルをどう構築するかが説明できる。
  • モデルの評価ができる(識別・較正)
  • 内的検証・外的検証を実践できる
  • 予測因子の重要性について説明できる

5.実装における課題とリスクスコアの作成

研究レベルでは非常に多くのCPRが作成されていますが、実際の臨床現場で使用されるCPRは少ないという課題があります。このセッションでは、なぜ自分が作ったCPRが臨床で活用されないのか?どうすれば使ってもらえるのか?について議論します。

【到達目標】

  • なぜ多くのCPRが使えないのかが理解できる
  • レアイベントにどう対応するか説明できる
  • スコアリングの作り方を説明できる
  • インパクトアナリシスとは何かが説明できる
  • どうやったらみんなに使ってもらえるのかを考えられる。
  • 追加の検証の必要性を議論できる
  • アプリで実装するにはどうしたらいいのかを理解できる
  • 実装における課題と法律を知る

6.まとめ

参加方法

  • 事前登録用のURLより,参加登録を完了ください。
    ※お申込み後のキャンセル及び返金は承っておりません。

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  • アンケートフォームで,セミナーへの期待・質問を承っております。
    ※セミナーの際に回答があるとは限りません。

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  • 配信される動画は,お申込みいただいた参加者のみの利用となります。

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